沖縄ダイビング完全ガイド|人気ポイント13選と料金・シーズン

目次

沖縄ダイビング — 免許がなくても、水深12mの海はもう目の前にある

沖縄で潜る方法は3つだけです。海面に浮かんで見るシュノーケリング、免許なしでインストラクターと一緒に潜る体験ダイビング(最大水深12m)、そしてCカード保持者が自分で潜るファンダイビング(水深18m以上)最初の2つはライセンスがいりませんので、「沖縄旅行のついでに海の中を見たい」という方はその日のうちに参加できます。

料金の目安は、シュノーケリングが4,000〜8,000円、体験ダイビングが8,000〜20,000円、ファンダイビングが15,000〜25,000円。ベストシーズンは水温が24〜28℃まで上がる4〜11月で、冬でも21〜22℃あるため一年を通して潜れます。

そして沖縄のダイビングでいちばん見落とされがちなのが移動です。青の洞窟(恩納村)も砂辺(北谷町)も古宇利島も、那覇からは車で1〜2時間の海岸線に点在しています。着替えや濡れた荷物を抱えてのバス移動は現実的ではないため、この記事では潜るポイントごとの特徴と合わせて、車での回り方も前提にして解説します。

ダイビングの日程が決まったら、まず足を確保


まず選ぶのは「潜り方」|3種類の違いを一覧で

ショップの予約ページを開く前に決めておきたいのが、この3択です。免許の要否・潜れる深さ・参加年齢がそれぞれ違うため、ここを先に決めると候補が一気に絞れます。

項目シュノーケリング体験ダイビングファンダイビング
ライセンス不要不要OW/AOW が必要
潜れる深さ海面最大12m18m以上
年齢の目安5歳〜10歳〜10歳〜(ショップ判断)
インストラクター比率1名に4〜6人1名に1〜2人1名に4人

シュノーケリング|泳げなくても参加できる

ライフジャケットを着てマスクとスノーケルをつけ、海面に浮かんだまま下を覗く形です。体力の消耗がいちばん少なく、泳げない方でも参加できます。年齢制限も緩く、多くのショップが5歳から受け付けています。

そのぶん見られるのは浅場の世界に限られます。ただし沖縄は透明度が20〜30mあるため、海面からでもサンゴと熱帯魚の群れははっきり見えます。ご両親や小さなお子さんと一緒の旅であれば、まずここからで十分です。

体験ダイビング|免許なしで水深12mまで

タンクを背負って実際に潜る形式ですが、Cカードは必要ありません。全行程インストラクターが並走し、浮力の調整も任せられるため、呼吸に慣れることだけに集中できます。最大水深は12mまでと決められています。

シュノーケリングとの差がいちばん出るのは「音」と「距離感」です。海面越しに眺めるのと、魚と同じ高さまで下りるのとでは、同じポイントでも見える景色が変わります。1名のインストラクターが見るのは1〜2名なので、初めての方はこの比率の安心感も大きいはずです。

ファンダイビング|Cカード保持者の自由時間

PADIのOW(オープンウォーター)またはAOW(アドバンスド)以上を持っている方が対象です。ガイドについて水深18m以上まで下り、その先は各自で泳ぎ回れます。ドリームホールや魔王の宮殿のような地形派のポイントはこの区分でしか入れません


沖縄ダイビングのベストシーズン|月別の水温と海況

沖縄の海中に広がるサンゴと赤いイソバナ、透明度の高い青い海

沖縄は一年中潜れますが、月によって水温も海況もはっきり違います。結論から言えば、初めての方は4〜7月と9〜10月が最も外れが少ない時期です。

4〜11月|水温24〜28℃のハイシーズン

黒潮の影響で周辺の海が温まり、水温は24〜28℃で安定します。ウェットスーツで快適に潜れる期間です。ただしこの中に、注意すべき時期が2つ含まれます。

  • 5〜6月(梅雨)——スコールが増えますが、雨そのものは水中の透明度をほとんど下げません。中止の判断を左右するのは雨量ではなくうねりと風です。波が穏やかなら予定どおり実施されます。
  • 8〜10月(台風シーズン)——水温が最も高く生き物の活性も上がる一方、台風が接近すれば海上活動は全面中止になります。そのためこの時期に予約するなら、ショップのキャンセル規定と振替条件を先に読んでおくことが実質的な保険になります。

12〜3月|寒いが、透明度は一年でいちばん高い

北東の季節風で陸上は風が強く体感は冷えます。それでも水温は21〜22℃を保つので、厚手のウェットスーツがあれば潜れます。プランクトンが減るぶん透明度が上がり、見通しは夏より良くなります

さらにこの時期はザトウクジラが沖縄近海に来遊する季節でもあり、ダイビングとホエールウォッチングを同じ旅程に組み込めます。ただしシュノーケリングは海面に浮かび続ける分だけ風で冷えるため、浮かんで楽しみたい方は5〜10月をおすすめします。

時期気温/水温海況と特徴初心者向き
1〜2月16〜19℃/21〜22℃季節風で波が高め。透明度は最高。ホエールウォッチング適期★★
3〜4月18〜22℃/22〜24℃海況が安定に向かう。体験ダイビングを始めやすい★★★★
5〜6月23〜27℃/24〜26℃梅雨。うねり次第で当日判断になることがある★★★
7〜8月28〜32℃/27〜28℃水温は最高。台風がなければ条件は文句なし★★★★
9〜10月25〜29℃/26〜28℃台風シーズンの終盤。混雑が緩み離島のボート便も取りやすい★★★★
11〜12月18〜24℃/22〜24℃海況は安定。体感は下がるがクジラのシーズンが始まる★★★

沖縄の人気ダイビングポイント13選|エリア別に見る

沖縄本島・慶良間・久米島・八重山・宮古島の人気ダイビングポイントを示した地図

沖縄のポイントは、車で行ける本島の岸沿いと、船か飛行機で渡る離島に大きく分かれます。旅程の自由度が高いのは前者、景観の振り切れ方で選ぶなら後者です。ここではエリア順に13か所を紹介します。

本島中部|レンタカーで行ける定番4か所

  • 青の洞窟(恩納村・真栄田岬)——半閉鎖の海食洞に差し込む光が白い砂底で反射し、洞内が青く発光して見えるポイント。沖縄で最も知名度が高く、流れに沿って入るだけなので初心者向きです。適した潜り方:シュノーケリング/体験ダイビング|難易度 ★☆☆☆☆。詳しい入り方と料金は青の洞窟の専用ガイドにまとめています。
  • 砂辺(北谷町)——アメリカンビレッジの近くというアクセスの良さが魅力のビーチエントリー。流れが穏やかで大きなサンゴ群落が広がり、群れる熱帯魚と一緒に泳げます。シュノーケリング/体験ダイビング|★☆☆☆☆
  • ドリームホール(万座毛の沖)——象の鼻で知られる万座毛の下の海に開いた、垂直に落ちる深い洞窟。潜ってから洞口を見上げると光の柱が立ちます。地形が複雑なためAOW以上が条件です。ファンダイビング|★★★★☆
  • 宜野湾周辺——那覇と中部の境目にあり、観光地の混雑を避けやすい穴場。サンゴ礁の保存状態が良く、魚の密度も高い海域です。シュノーケリング/体験/ファン|★★☆☆☆

本島北部|子ども連れのドライブ向き2か所

  • 水納島——渡久地港から船で15分の離島。上空から見た形からクロワッサンアイランドとも呼ばれます。透明度は30mに達し、シュノーケリングからバナナボートまで一か所で完結します。ビーチシュノーケル/ボート体験|★☆☆☆☆。船の時刻と駐車場は水納島シュノーケリングの完全ガイドで確認できます。
  • 古宇利島周辺——橋でつながっているため船に乗らずに離島の海に入れる数少ないポイント。海況が穏やかで、岸近くでも小魚と潮だまりの生き物が見られます。潜ったあとに周辺の観光とセットにしやすく、半日プランに向きます。ビーチシュノーケル|★☆☆☆☆

那覇市内|波の上うみそら公園

波上宮の崖下に広がるビーチで、国際通りから車で約10分、ゆいレール県庁前駅からも歩いて行けます。沖縄で最も市街地に近いエントリーポイントなので、到着日や最終日の空き時間にそのまま組み込めるのが最大の利点です。シュノーケリング/体験ダイビング|★☆☆☆☆

慶良間諸島(渡嘉敷島)|那覇から船で35分

慶良間の海でウミガメと並んで泳ぐダイバー、海面にはシュノーケラーの姿

慶良間の海は不純物が少なく、光が入ると深く澄んだ青――いわゆるケラマブルーになります。その中でも渡嘉敷島は最大の島で、那覇の泊港から高速船で約35分。周辺には200種を超えるサンゴが分布し、ウミガメとの遭遇率も高いエリアです。12〜3月にはザトウクジラが近海に入るため、一年を通して見どころが途切れません。ボートシュノーケル/体験/ファン|★★☆☆☆

久米島|大物に会える2か所

久米島の海に群れる無数の熱帯魚とサンゴ礁

那覇から飛行機で30分、フェリーなら約3時間。本島の人混みから離れて潜りたい方に向く島で、地形の変化が大きく大型生物が集まります。

  • マンタステーション——野生のマンタは本来「運が良ければ」の相手ですが、ここは通年で遭遇のチャンスがあるポイントとして知られます。水深が浅めで流れも穏やかなため、経験の浅いダイバーでも頭上を滑るマンタを見上げられます。ファンダイビング|★★★☆☆
  • トンバラ——潮がぶつかる場所にあり、地形も流れも上級者向け。強い流れの中で根の周りをロウニンアジやバラクーダの群れが旋回する、沖縄でも数少ない迫力のポイントです。ファンダイビング|★★★★☆

八重山諸島|島を渡りながら潜る2か所

  • 川平湾沖(石垣島)——湾自体がミシュラン・グリーンガイドで三つ星を獲得した景勝地で、沖には北半球最大級のアオサンゴ群落が広がります。7〜10月には湾外にマンタが集まり、シュノーケリングでも近くで見られる可能性があります。ボートシュノーケル/体験/ファン|★★☆☆☆
  • 幻の島(浜島)——小浜島と竹富島の間に、干潮のときだけ現れる白砂の無人洲。満潮になると海に消えます。周囲は浅くて流れが穏やかなので、上陸して写真を撮ってから軽く潜る半日プランが定番です。半日アイランドホッピング|★☆☆☆☆

宮古島|魔王の宮殿

宮古島周辺は地形派ダイバーの本命です。水中洞窟・縦穴・巨大な海食洞が入り組み、なかでも魔王の宮殿は狭い岩の通路を抜けた先の洞内に、天井の割れ目から光が何本も差し込みます。難易度は沖縄でも最上位クラスで、経験と本数が問われます。ファンダイビング|★★★★★

複数のポイントを回るなら、レンタカーがいちばん早い


潜る前に押さえる6つの注意点

沖縄でダイビングをする前に確認したい6つの注意点をまとめた図

1. 飛行機に乗るまでの間隔を空ける

初心者がいちばん見落とすのがこれです。タンクを使うダイビング(体験・ファン)のあとは、18〜24時間空けてから搭乗してください。潜水中に体内へ溶け込んだ窒素が、上空の低い気圧で気泡になって膨らみ、減圧症を起こすためです。

したがって帰る日にダイビングを入れることはできません。4泊5日なら、遅くとも3日目の午後までに潜り終える組み方になります。なお、タンクを使わないシュノーケリングだけならこの制限はかかりません。

2. 年齢制限と当日の体調

年齢の目安はシュノーケリングが5歳から(1歳から参加できる親子プランを出すショップもあります)、タンクを背負う体験・ファンダイビングは器材の重さと耳抜きの都合で10歳からです。

体調面では、心血管系の疾患・気胸の既往・妊娠中・鼻づまりを伴う風邪・直近の大きな手術のいずれかに当てはまる方は参加できません。現地で健康状態のチェックシートを書くことになるので、申告は正直に行ってください。

3. 飲酒・薬・睡眠

  • 潜水8時間前から禁酒——アルコールは脱水を進め、水中でのけいれんや空間認識の乱れにつながります。
  • 12時間前から風邪薬を避ける——鼻づまりを抑える薬や抗ヒスタミン薬は耳管の調節に影響し、耳抜きができなくなることがあります。最悪の場合は鼓膜を痛めます。
  • 前夜は寝る——睡眠不足は水中でのパニックと体調不良のリスクを直接押し上げます。

4. 「安全潜水」の基本を守る

  • ガイドの指示に従う——沖縄の海底地形は入り組み、流れも変わります。前進・後退・浮上のいずれも自己判断で動かないでください。
  • 単独で潜らない——バディ制度を守り、常にお互いが視界に入る位置を保ちます。
  • 浮上速度を抑える——急浮上は体内の気泡を一気に膨張させ、減圧症や肺の圧外傷を招きます。深場から戻るときは水深5mで3分以上の安全停止を挟んでください。

5. キャンセル・返金の規定を先に読む

夏から秋、とくに8〜10月は台風の接近が増えます。うねりが大きくショップが中止と判断した場合、通常は全額返金か無料の日程変更が用意されています。

一方で自己都合のキャンセルは日数に応じた規定が適用されます(たとえば8日前までは無料、7日前からは日数に応じて減額、当日は全額といった形)。条件はショップごとに違うので、申し込みの前に必ず確認してください。

6. 海への負荷を減らす

  • サンゴに触れない・踏まない。生き物を追いかけたり掴んだりしない。
  • パンや餌を持ち込んで魚に与えない。
  • 日焼け止めは成分を選ぶ——オキシベンゾンなどの化学成分はサンゴの白化につながります。「海にやさしい」「リーフセーフ」と表示された製品にするか、ラッシュガードやウェットスーツで物理的に防いでください。

料金の目安と持ち物

慶良間の海でダイビングボートからエントリーするダイバーたち

料金は「潜り方」と「ボートの有無」で決まる

  • シュノーケリング:4,000〜8,000円——マスク・スノーケル・ライフジャケットとガイド料込みが一般的です。
  • 体験ダイビング:8,000〜20,000円——タンク・ウェットスーツ・BCD・レギュレーターのレンタル、保険、インストラクター料が含まれます。水中写真のデータが付くショップもあります。
  • ファンダイビング:15,000〜25,000円——慶良間や万座のように船で沖へ出る場合は、ここに乗船分が加わります。

ポイントへの入り方には、岸から歩いて入るビーチエントリーと、船で沖のポイントまで出るボートエントリーがあります。ボートの場合は2,000〜5,000円ほど別途かかることが多いので、表示価格に船代が含まれているかを申し込み時に確認してください。

持っていくもの

ウェットスーツ・マスク・タンクといった器材はショップ側が用意します。持参するのは次の4つで足ります。

  • 水着・タオル・着替え——水着はウェットスーツの下に着るので、宿から着てくると当日が早いです。
  • 酔い止め——ボートで出るプランなら、出発の30分前に飲んでおくと安心です。
  • 日焼け対策——リーフセーフの日焼け止め、サングラス、帽子(陸に上がってからの分)。
  • 証明書類——ファンダイビングならCカードとログブック。それ以外でも身分証があると手続きが早く済みます。

よくあるご質問

Q. 沖縄のダイビングにライセンスは必要ですか?
シュノーケリングと体験ダイビングは不要です。体験ダイビングは免許なしで水深12mまで潜れ、全行程インストラクターが同行します。水深18m以上のファンダイビングだけは、PADIのOW(オープンウォーター)またはAOW以上のCカードが必要です。

Q. 沖縄でダイビングをするといくらかかりますか?
シュノーケリングが4,000〜8,000円、体験ダイビングが8,000〜20,000円、ファンダイビングが15,000〜25,000円が目安です。船で沖のポイントへ出る場合は、別途2,000〜5,000円ほどの乗船料が加わります。

Q. ダイビングの後、何時間で飛行機に乗れますか?
タンクを使ったダイビングのあとは18〜24時間空けてください。減圧症を避けるためで、帰る日にダイビングを入れることはできません。シュノーケリングだけならこの制限はありません。

Q. 泳げなくても参加できますか?
シュノーケリングはライフジャケットを着て海面に浮かぶ形なので、泳げない方でも参加できます。体験ダイビングも浮力の調整はインストラクターが行いますが、水に顔をつけることに強い抵抗がある場合は事前に伝えてください。

Q. 子どもは何歳から潜れますか?
シュノーケリングは5歳からが目安で、1歳から参加できる親子向けプランを出しているショップもあります。タンクを背負う体験ダイビングとファンダイビングは、器材の重さと耳抜きの都合で10歳からです。

Q. 初心者に向いているポイントはどこですか?
青の洞窟(恩納村)、砂辺(北谷町)、波の上うみそら公園(那覇市内)、水納島、古宇利島周辺です。いずれも流れが穏やかで難易度は★1つ、那覇から車でアクセスできます。

Q. 雨の日でもダイビングはできますか?
雨そのものは水中の透明度をほとんど下げないため、通常は実施されます。中止を左右するのは雨量ではなく、うねりと風です。台風接近時は全便中止になります。

Q. 冬の沖縄でも潜れますか?
潜れます。12〜3月の水温は21〜22℃あり、厚手のウェットスーツを着れば問題ありません。プランクトンが減るため透明度はむしろ一年で最も高く、ザトウクジラの来遊シーズンとも重なります。


まとめ — 潜る海を決めたら、あとは何時に出るかだけ

沖縄のダイビングは、「免許の要否」と「行ける距離」の2つで選べばほぼ決まります。免許がなければ青の洞窟・砂辺・波の上うみそら公園から、Cカードがあれば慶良間・久米島・宮古島まで選択肢が一気に広がります。

その2つを結ぶのが移動です。ポイントは本島の海岸線と離島の港に散らばっているため、器材の受け渡しと着替えを考えると車がある前提のほうが組みやすくなります。

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※ 本記事の料金・水温・参加条件は執筆時点の一般的な目安で、ショップ・季節・海況によって変動します。年齢制限やキャンセル規定は申し込み先の記載が優先されます。——GO!GO!TOUR編集部